海外では風邪をひいた人が病院に行くのと同じような感覚で気軽に精神科の受診を受けたり、仕事で問題があったり夫婦仲が悪くなったりするとすぐにセラピーを受ける傾向にありますから、日本よりもメンタルヘルスについてケアをしようとする気持ちが積極的です。一方、日本ではまだまだメンタルに異変があっても精神科に受診することに抵抗を覚える人が少なくありません。その結果、受診するころには症状が悪化してしまい、もっと早く治療を開始しておけば本人や家族の負担も最小にすることが出来たのに、というケースも非常に多く見られます。心の病気を抱えている患者さんは精神科へ行くことへの抵抗感だけではなく、病気の症状の一つとして自分の異変に気付かず、自分は正常だと思い込むというものもあり、周囲が受診を勧めてもなかなか受診を承諾しません。

そこで、病院側は院内にカウンセリングルームを設置するなどの様々な工夫をしています。精神科に行くと言ったら反発する患者さんも、他の病気で受診するなら承諾しやすいので、そのついでという形でカウンセリングを受けてもらうというものです。カウンセリングという形なら患者さんもあまり刺激されずに医師とも話しやすい面があります。本人が家から出たくないと暴れて病院に連れていくのが困難な場合は訪問診療を利用するのも手です。

精神科の病院でも、訪問診療を始めるところが増えていますから、まずは電話やメールなどで患者の症状を伝えて相談しましょう。

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