身体の病気にたくさんの種類があるように、心の病気にも色々なものがあります。身体の病気と違って肉体的に耐えられない苦痛があるわけではないことと、心の病気になってしまうのは自分が弱いからだと恥じてしまうような間違った価値観が今でも残ってしまっていることなどから受診が重症化してからの傾向が見られます。その傾向にも変化が見られたのか、最近は人間関係の不安やストレス。不眠から特に病気が重症化していなくても精神科のある病院に受診する人が急増しています。

心の病気も放置していたら悪化してしまいますし、早期に治療した方が社会復帰もしやすいので、ストレスや不安を感じている段階ですぐに受診するのは良い傾向です。患者の急増から都市部では精神科の病院がどんどん開設されています。精神科に通うことへの偏見が薄れていき、敷居も低くなることで仕事帰りに気軽に受診してメンタルケアできるような環境になると望ましいですね。ただ、患者さんが急に増えていることで病院側が対応しきれず、精神科に来ることを決意するだけでも大きな行動力が要求されるのに、患者さんからの話を聞く時間を確保しにくく、簡単な症状を聞いてそれに合った薬を処方するだけの病院が増えているという問題もあります。

気軽に偏見なく病院に来てもらえるようになったら、患者さんと医師との間でコミュニケーションを取ったり、単純な診療行為にならないようにするための新しい段階に進むことが求められます。

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