病院は、様々な疾患を抱え悩む人たちの中で、自身の治癒力によって改善していくことが可能な種類のものや、改善の見通しが立てやすいものを除き、何らかのサポートを必要とする疾患を持つ患者が集まる場所になります。そこでは、経験豊かな医療スタッフの下で、最新鋭の医療技術を駆使して最大限の治療を施す使命があります。日々、たゆまぬ研究、研鑽が続いている場になり、予断を許すことが出来ない厳しさがつきまとっています。病院を訪れた以上は、全ての患者が、ここでなら治る、良くなるという実感を得られる空間でなければなりません。

迎え入れるスタッフは、振る舞いや交わす言葉の中に、患者の不安を取り除き、癒しやリラックスをもたらして、回復に向けての希望を与えていく存在でなければなりません。特に、医師においては、医療技術以上の人間としての温かみや思いやりを持った対応が望まれます。病院は、なかなか良くならない人たちが訪れ、通い続けている場所ととらえている患者も少なくありません。そのイメージを払拭するためにも、待合室で診察を待つ人たちや、長期入院中の患者の様子からも、患者の顔には、病院に対する絶大な信頼を置いいること、そして回復を信じていることを示す輝きが求められます。

そのためには、医師のみならず、全スタッフによるサポートが大切になります。些細なことでも、患者の意向を汲み取りながら、スタッフ、施設の全てにわたって配慮していく必要があります。

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